世界的に金融危機が広がっていることから株安とドル安の影響により、
各国通貨は大きく下落している中で、スイスフランも大幅に下落しては
いますが、他国と比較した場合比較的高い水準にあります。
スイスは永世中立国であるため欧州連合には加盟していないのですが、
世界地図を広げていただければ分るとおり、スイスはイタリア、フランス、
ドイツに囲まれるように存在しています。
ですので、スイス経済はユーロ圏の国とのつながりが強いので、決して
孤立した状態にあるわけではないのです。
そして、実際にスイスフランは日本円ほどではありませんが、ここ数年
間に渡って政策金利が低い水準にあります。
このため、2006年ごろまでは円と並んでキャリートレードの対象として
外国為替市場では頻繁に取引されていました。
そのスイスの政策金利についてですが、基本的にスイスの中央銀行に
あたるスイス国立銀行が四半期ごとに見直しています。
他国と比較してもスイスの政策金利が変動する場面は滅多に見られま
せんので、変動する場面では話題になります。
政策金利が低い理由として、スイスでは物価が全般的に低い上に安定
して推移していることから低めに設定されています。
スイス経済も同様に周辺諸国と比較するとずば抜けて安定しているの
で世界中から移住希望者がスイスを訪れます。
また、第2次大戦以前から欧州を中心に富裕層の資産の避難所として
スイスは機能しているため、金融関連には強いイメージがあります。
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