米大統領選挙も無事終わり、米国だけではなく、世界中が一刻も早く
世界経済の再建を期待する声が高まっていますが、こうした中で依然
として世界中の金融市場は不安定な状況にあります。
歴史的な円高・ドル安が進んだことで各国の通貨の価値も軒並み大き
く下落することになったわけですが、これまで、有事に強いとされてきた
スイスフランも同様にここにきて大きく価値を下げています。
スイスの政策金利が低いためスイスフランで外貨預金を行なった場合
には、利回りはそれほど高くありませんが、スイスフランで外貨預金を
行なっている方も少なく無いと思います。
今回はこうした為替の変動するリスクを回避するための方法について、
誠に簡単ではございますが解説させて頂きたいと思います。
為替リスクを回避することを為替ヘッジといいます。為替ヘッジを行な
う場合は満期前もしくは満期時に行います。
ちなみに満期前の運用時に行なう方法としては為替予約があり、為替
予約とは満期前に満期時のレートを予め決めてしまうことです。
先物取引きのように外貨を購入する時点で為替レートを決めますので、
為替レートが大きく変動する場面では有効です。しかし、為替予約を行
なうことによってトータルの利回りは低下することになります。
為替予約以外であれば、やはり複数の通貨に分散して投資することが
一番安全度が高いと思いますが、金融危機レベルの状態になりますと
市場全体が大きく低迷するので効果はその分低くなります。
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