世界中で容赦ない通貨戦争が繰り広げられている中、米国がドル安へ誘導しているため、
各国通貨は相対的に上昇しています。スイスフランもここにきて大きく戻しています。
スイスはご存知のとおり永世中立国です。このため欧州連合には加盟していません。
スイスはイタリア、フランス、ドイツに囲まれるように存在する小国でありながら世界の
巨大金融セクターとして君臨しています。
皇室をはじめ、ヨーロッパの富裕層の資産がプライベートバンクで運用されています。
当然スイス経済はユーロ圏の国の経済に大きな影響を受けます。
孤立しているようで孤立していません。そうした状況にありながらスイスフランは日本円と
同様に政策金利が低い水準にあります。
米ドルにお株を奪われる前まで、キャリートレードの対象として
外国為替市場では頻繁に
取引されていました。それくらいある意味世界市場で影響力のある通過なんです。
スイスの政策金利についてですが、スイスの中央銀行にあたるスイス国立銀行が四半期
ごとに見直しています。他国と比較しても慎重に協議されているように見受けられます。
スイスの政策金利が変動する場面は滅多に見られません。実際に政策金利が変動する
場面では大きな話題になります。
これまで長期間にわたってスイスの政策金利が低い理由は、ヨーロッパでは珍しくスイス
の物価水準が全般的に低い上に安定して推移していたためです。
スイス経済は依然として周辺諸国とは比較にならないほど安定しています。
このため世界中からスイスへ移住希望者が後をたちません。
また、第2次大戦以前から欧州を中心に富裕層の資産の避難所としてスイスは機能して
いるため、本当の意味での金融立国といえます。
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