『スイスフランで始める外貨投資入門』
ロイターの記事によりますと、国際通貨基金（ＩＭＦ）は、スイスについての
報告書を発表したもようです。
今回発表された報告書の中で、スイスフランのキャリー取引の突然の解消
によりスイスフランが上昇し、スイスフラン建ての借入水準が高い国の経済
に打撃を与える可能性があることを指摘しております。
このため、今後もスイスフランのキャリー取引動向を注視する必要があると
の見解を示すこととなりました。
一方、2007年のスイスの経済成長率については、2％程度になるとの現行
予想を据え置いたもようです。
また、ＩＭＦは、キャリー取引によってスイスフランの相場が一時的に均衡水準
を下回っている可能性があると見解を示しております。
このため、キャリー取引の動向は、他国に対し重要なリスクを及ぼす可能性が
高いと指摘しており、その中でもスイスフランの変動幅が低く、またスイスの
金利が低水準であることを強く指摘しております。
こうしたことから、スイスフランが融資通貨として一部の投資家から好んで選ば
れることにより結果として急速な信用の拡大につながっている東欧で、キャリー
トレードによる被害が波及する可能性があると指摘しているようです。
今後もIMFでは、キャリートレードによる被害を拡大させないために、キャリー取引
を監視する必要性を訴る姿勢を貫くとしております。
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