以前は、「有事のドル買い」という言葉が相場では、長きに渡って当たり前のように使われて
いました。しかし、2001年に起きた米国同時多発テロ以降は、米ドルに変わる有事の避難
先通貨として、スイスフランが定着しております。
米国経済の中心である世界貿易センタービルがテロで攻撃されたことによって、米国経済へ
の影響が懸念され、ドルが一気に売られました。
この資本の避難先として、以前お伝えさせて頂いた、永世中立国であるスイス及び、スイス
フランが、急遽脚光を浴びることになりました。
スイスフラン・円の関係につきましても、日中関係や日朝関係において政治的な不安材料が
でることによって、スイスフラン・円がともに大きく上昇する場面が多く見受けられます。
事実、ここ最近ではサブプライムローン問題によって、ドル資産が売られ、世界同時株安が
頻繁に起こった際には円とスイスフランはともに大きく買われることとなりました。
その他の国の通貨とは大きく異なる動きを見せました。こうした様々なリスクが発生すると、
スイスフラン・円は上昇しやすい傾向があるため、より日本と他のアジア諸国との関係など、
また、アジア外交に注目する必要があるかと思います。
10年ほど前に起こったアジア通貨危機のような状態が2度と起こらないようにするためにも
厳しく市場を監視するわけだったわけですが、もっと酷いことになっています。
これまでは、「有事のドル買い」だったわけですが、今後は、『有事のスイスフラン』と呼ばれ
る日も意外と近いかもしれません。今現在、いたるところで戦争が起きそうな気配がありま
すので、よりスイスフランの重要性が増すことになるかもしれません。
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