実際にスイスフランは永世中立国であるスイスの通貨です。
永世中立国の名にふさわしく、その政治的な中立性から色々
な危機的状況(戦争、独裁者の台頭)に追いこまれた時の、
避難先通過としての地位を築いてきました。
これまでは、有事のドルなどといわれていましたが、昨今の
状況からとても有事には投資できませんので、完全にお株
をスイスフランに奪われた格好になっています。
そして東西冷戦終了、ベルリンの壁崩壊を機に、その役割も
実際にだんだんと弱まっています。
2001年9月11日の米国同時多発テロ事件以降、アフガニス
タン戦争、イラク戦争、その他テロ事件が多発しました。
こしたことから、上述したように、攻撃対象となっていた基軸
通貨である
米ドルを差し置いて、スイスフランは退避通貨と
しての役割が復活することになりました。
それ以外に目立った活動というと、2002年に国連加盟をきめ、
EUへの参加を模索し始めているかのように見受けられます。
そのため、スイスの専売特許であった特異な中立性が徐々
にではありますが、影を潜めることになってしまったのです。
スイスフランは金利が日本円に次いで低いことから、普段は、
低金利の通貨を調達して売り、高金利の通貨を買って運用
するキャリートレードの対象になりやすいです。
これにより、金利の低いスイスフランを売り、4%~5%台の豪
ドルや、英ボンドを買って、金利差による収益を狙うわけです。
金利が低いことで起債通貨として利用価値があるわけです。
しかし投資通貨としてはスイス国内の株式、債券に投資しよう
にも市場の規模が小さい上に、成長性にも限界があるので、
投機目的の売買が圧倒的に多い状態にあります。
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