通貨の値動きを支えるのは、やはりその国の経済です。
その時々の経済情勢によって政策金利が変動します。それによって、通貨が買われた売ら
れたりするので、こうしたことから為替レートが変動するわけです。
ですので、経済が成長すれば通貨自体が強くなり、国民の暮らしも良くなるわけですが残念
ながら永遠には続きません。高くなったり安くなったり横ばいになったりします。
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その大きな理由としては、経済が成長段階にあった状態から成熟期に移行することで輸出
よりも輸入が拡大するからです。生産量を拡大し続けることは困難です。
そうすると必然的に貿易収支が悪化することになります。そしてこれまで強い状態にあった
通貨が下落し始めるのです。このままの状態を続けると経常収支が悪化します。
戦後の日本はどん底の状態から経済を立て直したわけですが、90年代初頭までは通貨の力
は上昇し続けました。同様に貿易黒字は毎年のように更新し続けました。
しかし、残念ながら昨年は震災などの影響により31年ぶりに貿易赤字を計上しました。
ちなみに外貨準備金は6千億ドルを越えて世界で一番となったわけですが、その後はご存知
の通り中国に抜かれることとなり保有資産も目減りしているため低迷しています。
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中国がかつての日本と同じように世界の工場として君臨し、世界中の資産を買いまくっていま
すが、その大半が高値をつかまされています。また国内の不動産バブルは崩壊しています。
上海の中心街のビルの半分以上が空室です。残念ながら世界経済を下支えしてきた中国は、
かつてのように成長し続けることが困難な状況にあります。
世界は中国経済の成長を食いにいくことは出来そうにありません。
こういった形で、常に世界経済を主導するポジションは入れ替わるわけです。ですので長期的
に外貨投資を行うのであればこうした点を十分考慮する必要があります。
スイスもすでに成熟期に入っていますが、経済は欧州諸国の中でも非常に安定しています。
ですので世界経済が非常時にある場合にはスイスフランが買われることになるわけです。
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