スイスフランは日本円と並んで主要国通貨の中では著しく金利水準が低くいのですが、ユーロ諸国
の経済が危機的状況にあるため、実力以上に買われているためスイスフラン高は堅持されてます。
これまでもスイスフランへの信用は高く、世界中から有事のスイスフランとして評価され、実際に
2001年の「9.11」テロ事件やイラク戦争でも金とスイスフランが大量に買われました。
先にのべたとおり、ユーロ諸国が危機的状況にあるため、ユーロ安が進む中でスイス中央銀行は。
ユーロを買い支えています。対ユーロでスイスフラン高が進むのを阻止するためです。
スイスは日本以上に貿易依存度の高い国なので極端な為替変動を嫌います。
ここ最近ではリーマン・ショック直後にドル安が急速に進んだことにより、スイスフランにシフト
される動きがみられるかと思いきや、同じようにスイスフランも売られました。
その代わりに金が買われる事になったのですが、金融市場が危機的状況にあるときには中長期での
運用は難しいので、どうしても短期で取引を迫られる場面が多くなります。
しかし、米国も量的緩和を再開することとなり、ゼロ金利政策が継続されることから、ドル安傾向
が続く可能性が高いのでとなりますので、スイスフランにシフトする動きも見られると思います。
一方、ECBが無制限での量的緩和政策を発表したので、これ以上ユーロを買い支えるとインフレ化
を人為的に進めることとなりますので、スイスの金融当局としても厳しい舵取りを迫られそうです。
大胆な金融緩和をすれば輸入コストが上がるので物価上昇を促進し、何もしなければ、通貨高が
極端に進み、デフレ化を促進することなるので、日本以上に困難な状況にあります。
ですので、貿易依存度の高い国はこういったときに痛い目にあうということを、日本の政財界の人
たちに是非知っていいただきたいです。なぜならいつも苦しめられるのは庶民だからです。
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